カテゴリ:WesternSwing( 8 )

日本でウェスタンスィングを演奏するということ

 ウェスタンスィングというのは、日本で類似した音楽が流行ったことが無い。
 ケルト音楽の要素や、ブルース、ポルカ、ブギウギなど色々な要素が混じり合ってゐる。
 
 カントリーを知らないメンバーに分かってもらうのは難しく、そうゆう人はジャンプブルースやブギウギの方面からアプローチすることなるんだが、ふとした折に顔を出すアパラチアンな雰囲気が出なくて困る。
 
 音楽としての流れは、アイルランドからの移民が上陸し、アパラチア山脈を越えられなかった人々がオールドタイミーやカントリー、ブルーグラスをやり、西部開拓史に従ってテキサスにたどり着いた人々がウェスタンをやり、その人たちがジャズを真似してウェスタンスィングをやったということになっている。
 
 だから、理解の方法としては、ブルーグラスをやり、カントリーをやり、ジャズをやってからウェスタンをやるというのが手順だ。
 
 せめて、カントリーをかじってからやるべきだ。
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by studio_do | 2009-03-19 22:36 | WesternSwing | Comments(0)

2ビートのドラム その1

 我がHFBバンドもドラムさんが入れ替わり、かわいい女性となった。
 かえってパワフルになったのが不思議だが、2ビートには不慣れなようで
叩き方を悩んでおられる様子。

 そりゃそうだ。 日本で2ビートに精通しているドラムさんなんて、五十川清さんくらいのものだろう。

 なぜ難しいかというと、一つ間違えばサーカスやコミックバンドの雰囲気になってしまうからだ。

 これは、全編2ビートのブルーグラス出身でなければ分からない感覚かもしれない。
 それというのも、ブルーグラスでは常に裏ビートをたたき続けるマンドリンという楽器があり、
ブルーグラスプレーヤーならマンドリンでリズムを刻む程度のことは誰でもやったことがあるからだ。
 それに対してスネアを叩いたことのあるミュージシャンは限られており、ドラム屋以外はスネアの叩き方に文句をつける場面は少ない。

 ブルーグラスプレーヤーなら、2ビートの裏を打つ、スネアのリズムには誰でも薀蓄をたれるに違いない。

 自分の整理の意味もかねて、しばらくこの話題で書き継ごうと思う。
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by studio_do | 2007-04-04 12:59 | WesternSwing | Comments(1)

ウェスタンスィング考その5

カントリーにあって、ウェスタンに無いもの。
それはネイティブアメリカン(俗に言うインディアン)の影響だろう。

別に音楽的影響というより、白人側から見たインディアンのイメージの
曲が多数あるという感じか。

ピーターローワンの Trace Of Tear見たいな曲は、ウェスタンスィングでは
聞かないよね。
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by studio_do | 2006-03-16 00:54 | WesternSwing | Comments(0)

ウェスタンスィング考 その4

これまでいろいろ、アパラチア方面からの話を書いてきたが、
現実にウェスタンスィングでのレパートリーというと、ウェスタンスィングのもう一つの要素である
黒人ブルースやジャズ由来のもののほうが多い。
それらは、バンドにドラムとラッパ隊が居る理由でもあるのだが、それらは大抵ミディアムの4ビートであるから、リズムとしては比較的理解しやすい。
もともとのスタイルにドラムが入っているから、バンドとしての音がまとまりやすいのだ。

ブルースを叩けないドラム屋は居ないだろうし、スィングの4ビートが刻めないギター弾きもいないだろうしね。
カウントベイシーのサブセットとしてのウェスタンスィングは、ビッグバンドと構成がそう違わないこともあってバンドとしての意識が合わせやすい。

僕がウェスタンスィングについて意識しているのは、
「ジャズがやれる力量のプレーヤーでウェスタンをやる」
というもので、方法論はスィングジャズであっても、ベースはフィドル音楽であるべきだ。

本場、テキサスではミュージシャンであるならテキサスフィドルについてある程度の知識はあるはずであるが、日本においてはそれが一番難しい部分だ。
テキサスフィドルに造詣が深いドラム屋・ラッパ隊がいるはずがないのだ。

というわけで、ウェスタンスィングのことを考えるとなると、しつこいくらいにアメリカのフィドルミュージックのルーツを探る必要があるのだ。
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by studio_do | 2006-03-12 01:06 | WesternSwing | Comments(0)

ウェスタンスィング考 その3

テキサスとアパラチア。

アパラチアでのダンスというと、ジグ、リール、ホーンパイプ、ホーダウンという種類があるということは有名であるが、テキサスのダンスというとどんなものだろう。

ただ言えるのはテキサス(西部)のネイティブな人というのは居ないのであり、すべて東海岸からアパラチア山脈を越えていった人々であるので源流はアパラチアであるということだ。
 
 だから一応ホーンパイプ、ホーダウンくらいはイメージしておくのはよいだろうね。
 ホーンパイプで一番イメージしやすいのは、ディズニーランドのエレクトリカルパレードのテーマでしょう。 バロックホーダウンというタイトルで、ホーダウンをチェンバロでやりましたっていう音楽です。 

 ホーンパイプで有名なのは、セーラーズホーンパイプ。 ポパイのテーマソングですね。
 ただ、あれはホーンパイプとしては早すぎる。

続きはまた食後にでも。
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by studio_do | 2006-03-11 17:54 | WesternSwing | Comments(0)

ウェスタンスィング考 その2

昼休みであるので、大急ぎで。

テキサスフィドルは東海岸からアパラチア山脈を越えて、西部開拓した人々によって繁栄を見たのだが、それと双璧をなす流れがアパラチア山脈での音楽である。
西部開拓を妨げる地形的要因としてアパラチア山脈があり、それを超えられずに住み着いてしまった人々の音楽がオールドタイムからブルーグラスへ、はたまた商業的カントリー音楽へと進化していた。
ブルーグラスでもテキサスフィドルの曲を取り上げるように、ウェスタンスィングでもアパラチアンミュージックを取り上げることもまれにはある。

ブルーグラス畑ではない人たちから見れば、この二つの区別はむずかしいだろう。
問題は、フィドルミュージックというのは原則的にダンス音楽であるので、テキサスとアパラチア、それぞれにどんな踊りがついているのかということだ。
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by studio_do | 2006-03-06 12:44 | WesternSwing | Comments(0)

ウェスタンスィング考 その1

さて、覚えているうちに出来るだけ書こう。

我がバンドのエルドン藤井翁によると、ウェスタンスィングは、
「ナッシュビルでカントリーが花開くのと別の流れ」
である。
我がバンドのレパートリーにもカントリー調の曲はほとんど無い。

ウェスタンなわけで地域としてはテキサス州が舞台となる。
西部である。 
アメリカンルーツミュージックといえばなんといってもフィドルミュージックであって、
アメリカには各地域独特のフィドル奏法が伝わっている。
そんな中でもテキサスフィドルスタイルが有名で、ウェスタンスィングでも歌無しの器楽曲としてテキサスフィドルの曲を演奏することも多い。
簡単に弾けるように、フィドルの開放弦であるDやAのキーの曲が多い。
弓の使い方であるボーイングも、どんな曲でも裏拍のアクセントを必ずダウンボーで弾くという特色がある。
楽器構成はギターとフィドルのみという素朴なものが基本だが、ウェスタンスィングになるとギターがクリシェして軽妙なジャズとなる。
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by studio_do | 2006-03-05 02:14 | WesternSwing | Comments(0)

ウェスタンスィングやってます。

ウェスタンスィングのバンドでベースを弾いてます。
一見カントリーのようであるが、説明の難しいカテゴリの音楽である。
アメリカの音楽は民族音楽の歴史が現在の音楽シーンにも脈々と生きている点が日本と違う。
日本の明治以前の伝統音楽が今の日本のポップスに影響を与えているとは思えないでしょ。
でもアメリカのカントリー&ウェスタン(とわざと言ってみるが)は、ヨーロッパのケルト人の伝朗を引き継いでいるのだ。

そのアメリカの音楽の中でもウェスタンスィングというのは色々な種類の音楽が交じり合った音楽だ。
大雑把にはラッパ隊が入ったカントリーに見えるが、演奏する側としてはそれだけの理解ではこの音楽を理解することは難しい。
系統立てて理解しようとすると、アメリカの音楽史を丸ごと知らないと無理である。
僕にはそこまでの知識はないが、幸いなことにブルーグラスという音楽をずっとやっている。
この音楽はアメリカのアコースティック音楽の交差点にいるような音楽で、アメリカンルーツ・フィドルミュージックからヨーロッパのジプシージャズまでのさまざまなスタイルの演奏家と知り合いになれる便利な音楽なのだ。
ブルーグラスを理解しているということは、ウェスタンスィングを理解するうえで大きな助けになる。

その点で、吹奏楽分野から来たラッパ屋さんとかアコースティック音楽とはあまり縁がなさそうな鍵盤屋さんは辛いだろう。

長くなりそうなので、ここで項を改めよう。
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by studio_do | 2006-03-05 01:30 | WesternSwing | Comments(3)