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2024年をふりかえって

 ネットの便利さと危うさが表面化した一年であった。
 兵庫県知事選でのyoutubeでの情報拡散は今後の選挙戦のあり方に大きな衝撃を与えた。
 新旧メディア対決となった選挙戦であったが、個人の意見がなんの検証も承認も経ずに公開されてしまうネットメディアを「メディア」と呼んでいいのかというと僕はそうは思わない。
 youtubeを閲覧していると、一度探したキーワードに関連する動画が続々とおすすめされるようになっているが、それを見ている人が、「自分で探してその情報を得た」と誤解するのが恐ろしい。
 結局兵庫県知事戦は、「噂話だから真実ではない」と切り捨てた知事を、対立候補の噂話をyoutubeを経由して真実と誤認した県民が追認しただけの、真実などどこにもない選挙戦であった。
 
 昔は、「活字になると、ウソでも真実に見える」と言われていたが、今は、「動画になると、ウソでも真実に見える」というのは肝に銘じておくべき。
 
 地球温暖化のウソ、というのもyoutubeでよく見るコンテンツだが、近年の気温上昇が人類活動の結果なのかなどは実はどうでもよく、真に気にしなければならないのは、地球は「生命のゆりかご」などでは無いということだ。
 地球としては、人類の存続などはどうでも良いので、人類が存続するためには人類の生存に適した気候になるように、地球のすべてを制御する必要がある。
 
 人間の科学力などたかが知れている。
 石油、石炭を発見したときには、それが固定化された炭素であって燃やしちゃだめなものなのがわからなかった。
 ペットボトルを発明したときだって、これだけリサイクルに苦労するものだとは気が付かなかった。
 僕には、温暖化よりそれに伴う海洋の酸性化、加えてマイクロプラスチックのほうが問題に思える。
 海洋が酸性化すると、外殻を持つプランクトンが生きていけなくなって生態系が変化する。
 マイクロプラスチック問題は、レジ袋の有料化などで解決するものではなく、主たる原因はタイヤがすり減ることと、化繊の服を洗濯することだ。 解決策があるとは思えないでしょ。
 でもこれを解決しないと、いずれ魚が食えなくなる。
 これを解決した知的生命体なんているのだろうか。


# by studio_do | 2024-12-31 22:35 | 論文 | Comments(0)

6弦3フレットはなぜ上ずるか?

6弦3フレットはなぜ上ずるか?_d0010259_21203741.jpg
 
 ギターの指板と弦の関係は、図のような位置関係になってます。
 弦の長さ半分のあたりに12フレットがあります。
 12フレットを抑えるときに、2〜3ミリの弦高があるので、押さえるとチューキング状態になるので音がたかくなるので、その分をブリッジを後ろにずらして調節するのがオクターブチューニングです。
 ゼロフレットが無くて、ナットがついている場合、ナットの溝の深さを買ってからナットヤスリで溝を削って適正な高さまで合わせる必要がありますが、大抵の人は買ったままなので、溝が浅いのが普通です。
 
 その場合は、太い弦のローポジションで、余計なチョーキングをしなくてはなりませんので、ローポジションだけ音が高くなります。
 
 クロマチックチューナーを使って、1,2,3フレットを押さえたときにそれぞれ半音でピッタリ合うように溝を深く削る必要がありますが、急には無理なので、チューニングのときに、開放弦の高さを優先するか、3フレットを押さえたときの高さを優先するかを決めないといけません。


# by studio_do | 2024-03-26 21:21 | 音楽 | Comments(0)

耳でのチューニングのやり方


 弦6本をチューニングする際に、和音の聴覚でチューニングするのはどこか一箇所だけにします。
 あとの弦は、聴覚チューニングした2本のどちらかからオクターブでチューニングします。
 4度なり5度を二回重ねて聴覚チューニングすると、それは正しい音になりません。
 
 和音でチューニングすると、6弦と1弦が同じ音にならないのは、前回の記事で書いたとおりです。
 平均律でチューニングしないと、つじつまが合わないのですが、どのコードを弾いてもちょっとづつ汚い響きになります。
 
 聴覚でチューニングするのは、どれか一つのコードをきれいに鳴らして、あんまり使わないコードを汚い響きで我慢してもらおうという考えです。
 
 おすすめする方法はこんな感じ。
 Gコードをきれいに鳴らしたいので、4弦3弦をきれいな完全4度に耳で合わせます。
 2弦3フレットのDを4弦と合わせます。
 1弦3フレットのGを3弦と合わせます。
 5弦を3弦2フレットのAと合わせます。
 6弦3フレットのGを3弦と合わせます。

 Cフォームを多用する人は、5弦3フレットを、3弦1フレットのCと合わせたほうがいいかもしれません。
 
 平均律でチューニングしようが、部分的に純正律でチューニングしようが、オクターブはピッタリ合う必要があります。
 チューナーで全弦をチューニングしても、よく使うオクターブが合っているかは確認しましょう。
 
 この聴覚チューニングは、完全4度、完全5度、オクターブの聞こえ方を覚える練習です。
 この練習をやっておかないと、チューニングが狂ったのがわからないままです。
 結果、ことあるごとにクリップチューナーでチューニングを確認しないと気がすまなくなります。
 


# by studio_do | 2024-03-26 20:43 | 音楽 | Comments(0)

チューニングの科学


 ギターのレギュラーチューニングでは、6弦から1弦に向かって各弦間の音程が、
  完全4度、完全4度、完全4度、長3度、完全4度
と並んでいます。
 純正律だと、
 完全4度は、周波数比 4/3
 長3度は、周波数比 5/4
です。
 6弦のチューニングができたとして、この和音の並びで、準にチューニングした場合の1弦の周波数比を計算してみます。

4/3 * 4/3 * 4/3 * 5/4 * 4/3
= (4*4*4*4*5)/(3*3*3*3*4)
= (4**4 * 5) / (3**4 * 4)
- 1280 / 324
= 3.95061728395
 2オクターブ上なので、4.0になるはずですが、わずかに低い結果が出ました。
 
 このことから、きれいな和音を重ねてギターをチューニングしても絶対に合わないことがわかります。

 どうすればいいかというと、平均律で合わせるしか無いのです。
 平均律の周波数比は
  2^(F/12)
で求められます。
 上記のように6弦から1弦の周波数比を求めると、
2^(5/12) * 2^(5/12) * 2^(5/12) * 2^(4/12) * 2^(5/12)
= 2^((5+5+5+4+5)/12)
= 2^(24/12)
= 4.0
となり、オクターブがきっちり合うことがわかります。
 平均律の完全4度は、
  2^(5/12)
= 1.33483985417
となり、純正律の完全4度の、
4/3 = 1.333333333…
よりわずかに広めです。

 同じ理由で、5フレット、7フレットのハーモニクスで合わせるチューニングも、合いません。
 チューニングはチューナーでやるのがとりあえずの正解です。
 が、チューナーでばかりチューニングしていると、和音がきれいに鳴っているかどうかを聴く能力がなくなります。
 練習の前には、耳だけでチューニングすることをおすすめします。

 気をつけなくてはならないのは、開放弦が合っただけで、よく使うフレットで合うように修正が必要なことです。
 大抵のギターはナットの深さが浅いままなので、5弦、6弦の3フレットくらいまでは高めに上ずります。
 Gフォームを多用する人は、6弦を3フレットのGで合わせ直しましょう。
 


# by studio_do | 2024-03-26 12:44 | 音楽 | Comments(0)

L.R.Baggs Para Acoustic D.IのACアダプタ化改造

L.R.Baggs Para Acoustic D.IのACアダプタ化改造_d0010259_21440235.jpgさて、アコギ用プリアンプとしてよく見かけるL.R.BaggsのDIですが、電源が006Pか、ファントムなので、6.35mmを使う現場では、こまめにシールドを抜いておかないと電池がすぐなくなります。
 せっかくエフェクタボードを組んでもこのDIだけ電池で動いているのはなんともキボチ悪いものです。

で、ACアダプタ化改造しようというわけですが、よく見かけるのは本体に穴を開けて2.1mmのDCジャックを増設するやり方。
本体に穴を開けるのはナンなので、今回は006Pの電池ケースにジャックを仕込みます。
こうすると、電池ケースを交換すればいつでも無改造に戻ります。
 
電池ケースだけ売っているところもありますし、電池ケースのパーツとしてのメーカーはBULGINなので、RSあたりで調べれば買えます。
 
L.R.Baggs Para Acoustic D.IのACアダプタ化改造_d0010259_21441894.jpg
そこに中心導体2.1ミリのDCジャックを取り付けちゃいます。
9V電池スナップを電極にして、ジャックに配線します。
注意点は9V電池スナップを電池側としてつかうので、赤リード線がマイナスになります。
言うまでもなく、エフェクタ系のDCジャックは、センターマイナスです。
L.R.Baggs Para Acoustic D.IのACアダプタ化改造_d0010259_21443633.jpg
電池スナップを支える詰物を、適当に木材でフルスクラッチします。
何度か試して、蓋が閉まるサイズに削ります。
中に電池が入っているときは、中のバネで電池が動いていい具合に接触しますので、あんまりきっちり作ると蓋が閉まらなくなります。
 
L.R.Baggs Para Acoustic D.IのACアダプタ化改造_d0010259_21445070.jpg
プラス、マイナスを確認して、電圧を測ってから動作確認します。
インプットジャックにシールド差して、LEDが光ればOK。


# by studio_do | 2024-03-15 22:10 | 機械室から | Comments(0)