<川口千里>
さて、最近注目のドラム奏者、川口千里さんであります。 天才ドラマーと言われておりまして、K-ON!の「叩いてみた」シリーズで人気爆発であります。 どっちかというと、けいおんのファン層の野郎と女の子ドラマーの支持を集めているわけで、「すごいすごい」とうコメントが世間に溢れていますが、まともに奏法分析をしたページがあまりあまりません。 師匠は「菅沼孝三」手数王でありまして、菅沼さんが「モーラー奏法」に言及していることもあり、川口さんもモーラーだと解釈しているひともあるようが、それを検証してみたいと思います。 まず、モーラー奏法について整理しましょう。 モーラー奏法とは、軍隊のスネアドラムを楽に爆音で叩くための奏法で、肘・肩の往復運動ではなく、肩・腕の重さで落とすように叩く奏法です。 モーラー奏法をやっている人の特徴がいくつかあります。 1)グリップがフリー。 親指人差し指でつままない。 2)手首より肘、肘より肩が先に動く。 3)上体がゆらゆら動く。 4)キックペダルをばねに逆らわずに踏む。 上気に注目して千里氏の演奏を見てみましょう。 グリップは、指を閉じている場面がほとんどで、人差し指が開いている場面はあまり見受けられません。 また、動きは肘の屈伸、手首の動き、指の屈伸が先行しており、肘・肩・体幹が先行する場面は見られません。 上体は常に直立して安定しており、体幹は動きに関与していないことが分かります。 キックペダルは、中立位置を基準に踏んでおり、ばねを押さえつけて踏んでいることが分かります。 以上のことから、千里氏は伝統的奏法で演奏しており、モーラー的な動きは見られないと思います。 師匠である手数王、菅沼孝三氏の動きを見てみると、モーラーを取り入れてはいますが、グリップは伝統的で人差し指は閉じたままです。 肘の開け閉めで叩くとインタビューで答えている場面はありますが、実際の演奏場面では操作感覚は指にあって、肘は開閉してないようです。 そのことから、菅沼氏はモーラーは会得しているが常には使っていないと思います。 大人顔負けの音量を出すというのは、モーラーではないにしろ脱力ができているということだと思います。 爆音が出せる秘密は後日検証しませう。 以上は、僕の勝手な観察によるものです。 機会があれば、本人にインタビューしてみたいものです。
by studio_do
| 2011-11-19 17:11
| 音楽
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