ドラムを叩く際に爆音を出す秘密を考えて見ましょう。
単純に言って、スティックがヘッドに当たる瞬間の運動エネルギーに比例すると考えます。 (まぁある程度以下の速度では音になりませんから限度はありますが) 運動エネルギーKは、質量m と速さv の2乗に比例し、 K=(mv^2)/2 となります。 要するに、速さを増やすか、質量を増やすかです。 普通の考えでは、スティックの重さは変わらないので、筋力アップで速さvを増やそうとします。 筋力が倍になれば、運動エネルギーは4倍になります。 でも、千里氏のか細い腕の太さを見ると、師匠の菅沼氏と同じ音量を出しているのは不思議ですよね。 そこで質量を増やすことを考えます。 スティックだけの重さに腕の重さをくわえます。 腕を脱力して振り下ろし、ヘッドをヒットする瞬間にグリップを固めて一体とすることによって、スティックだけの重さに比べて10~20倍の運動エネルギーが得られます。 千里氏は、自宅地下にhipgigを常備して思い切り叩ける環境でしたので、脱力して爆音を出すコツが自然に身についたのでしょう。 モーラーを自然に身につけることは無理ですが、伝統的奏法でも反復練習によってちょっとした脱力とグリップのコツを体得して爆音が得られます。 けいおん!!でも、律がまだマメの残る手を見て「昔は思い切り握ってたからな~」と回想するシーンがあります。 脱力すればするほど音が大きくなるというのが偶然発見できれば体得できると思います。 ドラムを練習していて、手がマメだらけになってる人、グリップの方法が間違ってますからね。 ちゃんとしたグリップなら、マメはできません。
by studio_do
| 2011-11-20 20:41
| 音楽
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