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川口千里に捧げるフリーグリップシステム

なんだか無理やりなタイトルですけど。

ドラムのスティックって、普通は人差し指と親指で握って、後の指は添えるだけという握り方をします。
5歳の女の子に限らず、教えてもらわなければ、または教える人も大抵この握り方です。

ところがこの握り方は、スティックが手に対して一点で固定されているので、スティックと腕・手首・肘が一体化しません。
力を入れて握るので、ジャーマンだフレンチだと悩んだりもします。
 
フリーグリップしシステムとは、指にはまったく力を入れないでスティックを保持するやり方です。
「うらめしや~」とすると、指は開きますよね。
そこから手首を上げると、自然に指がグーになります。
そこにスティックを差し込んでおくだけです。
全部の指でなんとなくスティックが落ちないように引っかかっているという感じです。

叩く動作は、腰、肩、肘の順番で引き上げた腕を自由落下させるだけです。
手を握らないまま自由落下させると柔らかい音になります。
ヘッドに当たる瞬間に握るとスティックの剛性が高くなり、強い音になります。

マッチドだと手の付いている方向のまま使います。 ジャーマンだフレンチだと悩んではいけません。
レギュラーは180度ひっくり返すだけでやることは同じです。
どこも握りませんので、マメもできません。

子供を川口千里にしたいお父さんは、これを覚えておく必要があります。
5歳ではこのメソッドは理解できないからです。
子供がどこまで成長したときにグリップシステムを矯正するかを考えるのは、師匠なり父親なりの仕事です。
師匠は選ばないと、この方法、知りませんからね。

これは、ピアノの重力奏法と同じですね。
近所の講師では自分が知らないことも知らないというのは。
自分は叩けなくても、父親は理解しておかなくてはなりません。
by studio_do | 2011-11-22 01:36 | 音楽 | Comments(0)
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