<師匠との奏法比較の続き>
川口千里の動画を見ていると、「手首が柔らかいぞ」という評価をよく目にします。 ところが、師匠である菅沼孝三の動画を見ると、意外に手首の柔軟性というのは感じられません。 奏法比較 手首が柔軟であるというのは伝統的な奏法では重要なことです。 肘を中心とする回転運動でスティックを操作するために、指、手首のジョイント部分が可動して、全体がムチのようにしなります。 この奏法でなぜ手首を柔軟にしなければならないかというと、指でスティックを保持している部分だけでは可動性が足らないからです。 指がスティックを保持してしまっているので、スティックの運動に手がついていく必要がありますので可動する必要しなくてはなりません。 ここで師匠の動画を見てみると、あまり手首が可動している印象がありません。 肘の回転で叩いていないのでスティックを振り上げる必要が無いのです。 師匠は手数王だけあって、スティックが飛んでいくと困りますので、グリップはあまりフリーではありませんけど、本来のモーラーならグリップはスティックを保持していないので必要な可動域は手首をあまり動かさなくても確保できます。 手首が柔らかく可動するというのは、「モーラー奏法をやっていません」というしるしでもあります。 しっかり握ったグリップの欠点は、「スティックが鳴らない」というのが上げられます。 スティックをどこにも触れないようにして叩くと、スティックも結構な音量で鳴るものです。 スティックをしっかり握って叩くと、硬い音質で鳴ります。 これをコントロールすることでアクセントをつけると、大きな音だからと目いっぱい振り上げる必要がなくなります。 さて、師匠は彼女にいつモーラーを伝授するつもりなんでしょうか。
by studio_do
| 2011-11-23 15:50
| 音楽
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