モーラー奏法といえば、フリーグリップ。
フリーなのだから、理想的にはインパクトの時には、手から離れているハズ。 叩いているうちに、スティックがずれていってしまうのは仕方ない。 位置がズレないほど、しっかり握ってはモーラーにならない。 いちいち見るわけにはいかないので、手の感触だけで握るところを確認する必要がある。 川口千里さんのように、端っこを握りこむように握っていたら、どうやってもズレようがないが、端っこを握っちゃダメというのは前述のとおり。 スティックでヘッドを叩くと、スティックに振動が起きる。 チップ部分からグリップエンドにかけて進行波が生まれ、グリップエンドで反射波が帰ってくる。 その両者が合成され定常波が発生する。 定常波というのは、ゼロクロスする点がいつも同じ場所で進行しない波のこと。 このゼロクロスする点を「節」という。 モーラーで中指を掛ける場所というのは、この節の場所。 中指が節にかかっているときには、指にはスティックの振動は伝わらない。 握っている場所がズレていくと、中指に振動が加わるようになる。 フリーグリップのスティックは、大抵手から飛んで出る方向にズレるハズなので、短くなる方向は無視できるとすると、中指の振動具合でポイントから何センチずれたかが分かるはず。 ずれてたら、振動がなくなるまでくいくいと指でたぐって短くすればいいのよね。 ドラムを叩くにも、構造振動学、オイラーの公式と理系バリバリの素養が要求されるのだ。
by studio_do
| 2012-01-14 20:26
| 音楽
|
Comments(0)
|
カテゴリ
以前の記事
2024年 12月 2024年 03月 2024年 01月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 02月 2022年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 07月 2021年 02月 2020年 10月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 09月 2019年 07月 2018年 06月 2018年 02月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 06月 2016年 03月 2015年 06月 2015年 04月 2015年 03月 2014年 07月 2013年 12月 2013年 04月 2012年 09月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2010年 12月 2009年 09月 2009年 03月 2008年 12月 2008年 05月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 04月 2006年 12月 2006年 10月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 10月 2005年 03月 フォロー中のブログ
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||