図6にGETPRE-1を2つ使ったミキサーの回路の例を示します。
まず、後半のオペアンプを反転増幅に改造します。 C6の二次側を浮かせて、R8のイマジナリグランド側も浮かせて、空中で接続します。R6を半田爆弾でショートします。 こうすると、後半部が反転増幅機になります。 2ch目は、とりあえず前半部しか使いません。 ボリュームの中間端子をパターンから浮かせて、浮かせたボリュームの端子が前半部分の出力端子になります。 後半部分の入力端子は、R10とR8とオペアンプのマイナス端子が合わさったところです。 2ch目を1ch目の後半部分につなぐには、ちょっと回路が必要です。 2ch目の前半オペアンプの出力端子から解説します。 オペアンプは4.5Vを仮想グランドとして動いているので、出力信号も当然、中心が4.5Vです。 ボリュームでレベルを調整するために一旦0Vグランドに合わせる必要があるので、コンデンサC7でDCカットしてます。 なので、c7の極性は、ボリューム側がマイナスです。 ボリュームを通過したあと、後半部がまた4.5Vの仮想グランドで動作しているので、もう一度Cx1でDCカットしています。 Cx1に電荷が溜まってしまうのでそれを抜くためにRx1で電荷抜きをします。 Cx1の先に加算回路としての抵抗Rx2があります。 後半部の入力インピーダンスは220kΩあるいは、それとRx2の100kΩの並列したものになりますので、前半部の出力インピーダンスはそれより低くないといけません。 ボリュームは10kΩですので、そんなもんでしょう。 コンデンサの値は、直列Cと並列Rで形成されてしまうハイパスフィルタのカットオフ周波数で判断します。 1/(2x3.14xC7 x VR1)を計算すると、15.9Hzなので、ベースに使うには、C7は10μF程度に増やしたほうがいいかもしれません。 と、このあたりがアナログミキサーの基本です。
by studio_do
| 2020-10-24 21:21
| 音楽
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