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ジャズのおけいこ その3

 続き。
 ジャズの練習法について。

 クラシックの演奏と違うのは、譜面があってもそれはメモにしか過ぎないということ。
 どんな音を出すのかは、現場で他のメンバーと音を合わせてみないとわからない。
 ということは、事前に個人練習をするときに、パート譜をもとにそのとおりに弾けるように練習しても無駄だ。
 スケール練習やメトロノームのテンポキープの練習などは役に立つが、ソロやバッキングを手癖になるまで練習してはいけない。
 
 楽器の練習には、
1)何を弾くか
2)どうやって弾くか
の二つがある。 
 楽器もってやる練習は、2)のどうやって弾くかの練習しかできない。
 1)の何を弾くか、の練習は楽器が無くても出来るのだ。

 2)の練習は、いろんな人が書いているだろうか、そちらに譲るとして。
 1)の何を弾くか、は裏返せば、何を弾かないかである。

 欲しい音を全部自分で出すのは不可能だ。
 聞いている人の期待する音は、弾かなくても聞き手の耳には聞こえる。
 顕著な例は、サイモンとガーファンクルのミセスロビンソンで聞ける。

 ギターのリフの一拍目が裏から入っているが、聞き手の耳には一拍目の頭にアクセントがついて聞こえるはずだ。
 だれもそんな音は弾いていないのに。
by studio_do | 2006-03-21 12:44 | jazz | Comments(0)
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