初心者の人がギターを練習するのは、たとえば仏像を彫ることを覚えることに似ている。
ノミと金槌で木を彫ることを教えてもらっただけでは、仏像は彫れない。
菩薩を彫るのか、如来を彫るのか、どのようなお顔立ちで坐像なのか立像なのか、と決めることはたくさんある。
なにより、仏像の絵をすらすらと描けるようでないと仏像など無理だろう。
ギターを練習するのも同じ。
コードの押さえ方、簡単なストロークを覚えただけでは、音楽にはならない。
「仏像の絵を描く」とは、ここではギターの音を口三味線(くちじゃみせん)で表現することにあたる。
これから練習することを表現できるようになるのが必須だ。
まず、口三味線をかっこよく口に出せるように練習しよう。
その口三味線以上にはギターは上達しないのだ。