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耳でのチューニングのやり方


 弦6本をチューニングする際に、和音の聴覚でチューニングするのはどこか一箇所だけにします。
 あとの弦は、聴覚チューニングした2本のどちらかからオクターブでチューニングします。
 4度なり5度を二回重ねて聴覚チューニングすると、それは正しい音になりません。
 
 和音でチューニングすると、6弦と1弦が同じ音にならないのは、前回の記事で書いたとおりです。
 平均律でチューニングしないと、つじつまが合わないのですが、どのコードを弾いてもちょっとづつ汚い響きになります。
 
 聴覚でチューニングするのは、どれか一つのコードをきれいに鳴らして、あんまり使わないコードを汚い響きで我慢してもらおうという考えです。
 
 おすすめする方法はこんな感じ。
 Gコードをきれいに鳴らしたいので、4弦3弦をきれいな完全4度に耳で合わせます。
 2弦3フレットのDを4弦と合わせます。
 1弦3フレットのGを3弦と合わせます。
 5弦を3弦2フレットのAと合わせます。
 6弦3フレットのGを3弦と合わせます。

 Cフォームを多用する人は、5弦3フレットを、3弦1フレットのCと合わせたほうがいいかもしれません。
 
 平均律でチューニングしようが、部分的に純正律でチューニングしようが、オクターブはピッタリ合う必要があります。
 チューナーで全弦をチューニングしても、よく使うオクターブが合っているかは確認しましょう。
 
 この聴覚チューニングは、完全4度、完全5度、オクターブの聞こえ方を覚える練習です。
 この練習をやっておかないと、チューニングが狂ったのがわからないままです。
 結果、ことあるごとにクリップチューナーでチューニングを確認しないと気がすまなくなります。
 


by studio_do | 2024-03-26 20:43 | 音楽 | Comments(0)
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