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ミュージシャンのPA入門その8

をを、その8だ。 今回はプラグの付いた楽器のおはなし。

エレキギターの人はギターアンプにプラグを突っ込んでしまえばそれでおしまいなんだけど、
ピックアップの付いたアコーディオンとか、ピックアップの付いたバイオリンなんかの人は
もう少しミキサーさんと仲良くなって置かないといけない。

楽器からはたぶん6.5ミリのプラグが出ていることだろう。
それをミキサー卓に繋ぐのには、自分のシールドをミキサーまで引っ張っていくんぢゃなくて
DI(でぃーあい)というBOXを使います。
片方がキャノンのピンレセプタクルになっていて、片方が6.5ミリのジャックになってます。
ミキサーさんにDI使いたいんですけど、って媚を売れば用意してくれます。
これは不平衡の1芯シールドの信号を平衡の2芯シールドの信号に変換してくれる装置。
大抵 BOSSのDI-1という機種です。

迷うのは6.5ミリのジャックが3つも付いていること。 使い分けは以下のとおり。
INPUT:楽器をつなぐ。
PARA OUT:チューナーなどを繋ぐ。
UNBLANSE OUT:モニター用のギターアンプなどを繋ぐ。

注意点は、挿すのも抜くのもミキサーさんに大声で合図。
「でぃーあい、ぬきまーす!」
「でぃーあい、いれまーす!」
# by studio_do | 2006-05-27 02:14 | PA入門 | Comments(2)

ミュージシャンのPA入門その7

ミキサーの見方・いじり方

初めてのライブハウスでもミキサーをいじる必要があることもあります。

なんだかツマミが一杯ですが、系統立ててみればこわくありません。

ミキサーの役割としては
1)メインのスピーカーの音量調整
2)エコーなどのエフェクト調整
3)モニターの音量調整
4)音質調整
があります。

1)のメイン系で使うのは、
 TRIMやGAIN、PADなどの入力レベル設定つまみ
 各チャンネルのフェーダー
 メインフェーダー
 と、大体これだけ。

2)エコー・エフェクト系
 EFFECTとかのツマミでエコーの大きさを調整。
 エコーからの出力はミキサーの入力チャンネルを1~2chを割り当てます。

3)モニター系
 少し大きい規模のミキサーで無いとモニター系は省略されてます。
 大抵はAUXつまみがモニターに割り当てられています。
 各チャンネルのAUXツマミとAUXのフェーダーがあります。

4)音質調整
 HIGH、MID、LOWの3バンドになっているのが普通です。
 MIDには周波数調整が付いている場合もあります。

まずエコーがどの系統に繋がっているのかを確認します。
マイクでしゃべりながらEFFECTやAUXを廻してみます。
エコーからのリターンがどこに入っているかですが、大抵は一番右端のチャンネルにリターンしてます。

次にモニター系がメインスピーカ系と別になっているのかを確認します。
めでたくモニターが別になっていたら、マスターフェーダーを下げておいて、モニター系だけで音量調整をしてしまいます。 豪華版のPAだとモニターだけで何系統にも分かれてます。

さて次回はピックアップの付いた楽器の繋ぎ方です。
# by studio_do | 2006-05-25 01:36 | PA入門 | Comments(0)

ミュージシャンのPA入門その6

その6だ。

さて、ここまでで卓にマイクを繋いだ。
やっと音を出してみよう。

PAシステムには、いくつか機器があり電源を入れる順番が決まっている。
一番最後はパワーアンプだ。
基本的にはレベルの低いほうから電源を入れていく。

最低必要なミキサーのツマミを御紹介。

縦に長い1ch分のモジュールの一番上にPADとかTRIMとかGAINとかがある。
これがマイクのレベルを大雑把に合わせるつまみ。

マスターフェーダーが右端に二列ある。
全体のマスターの音量調整である。

入力モジュールの一番下にフェーダーがあってこれが俗に言うフェーダー。

さて、音を出してみましょう。
マイクの音量を決定するのはGAINつまみです。
PEAKのLEDがあれば、時々点灯する程度にGAINをあわせます。
マスターフェーダーを最低にしたまま、フェーダーを7分目(0dB)にあわせます。

それからマスターフェーダーを会場で出したい音量まで上げます。

全体の音量を調整するのに、個々のフェーダーをがばっと掴んで動かしたりしないでね。

さて、これでとりあえず音は出るようになりました。

次回はエコーの掛けかた、モニターへの返し方です。
# by studio_do | 2006-05-24 01:21 | PA入門 | Comments(0)

ミュージシャンのPA入門その5

マイクにシールドを差しましたので、反対側のコネクタをミキサーに挿しましょう。
小さなライブハウスだとシールドをいきなりミキサー卓に繋ぎますが、大きな舞台だと太いケーブルでミキサーのマイク入力を舞台上まで延長してありますので、そのBOXに繋ぎます。

勿論、ミキサーのマスターフェーダーは最小に絞っておいてくださいね。

ちゃんと8の字巻にしたシールドなら、束は全部解かなくてもあまった束は巻いたままステージの隅かスタンドの根本にまとめて置いてください。

シールドの色がたくさんあるなら、重要なマイクの色は良く分かる色にしておいてください。

マイクの種類は間違ってませんか。 楽器用のマイクをボーカルに使うなんてしないでくださいね。

次回はやっと音を出します。
# by studio_do | 2006-05-23 01:32 | PA入門 | Comments(0)

ミュージシャンのPA入門中間目次

マイクにケーブルを繋ぐだけでその4まで消費してしまったので、次回以降の予定を整理しよう。
その5 マイクをミキサー卓につなぐ。
その6 卓に火を入れよう。
その7 ミキサーの見方・いじりかた。
その8 ピックアップの付いた楽器の扱い。
その9 グライコの設定
その10 モニター設定
その11 リハーサルのやり方
その12 登場、演奏、捌け

をを、ものすごく書くことがあるぞ。 ちゃんと終わるのかな。
# by studio_do | 2006-05-22 19:40 | PA入門 | Comments(0)