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ジャズのおけいこ その11

 高槻のジャズストリートでスタンダードジャズをボーカルトリオで数曲演奏した。
 バンドとしては初舞台であるので、お互いの動きが読めないこともあって無様な
場面も多数あった。
 前回その10で言ったように、演奏中の対話が重要である。
 場数を踏んでいけば、人のことも聞こえてくるようにもなるだろう。
 
 その10では”しゃべるように弾く”と書いたが、その前に”聞く”ことをしなければ
対話は成り立たない。
 高槻ジャズでは僕も譜面を追うのに必死であったので、あまり対話が成り立っていなかっただろうとおもう。
 ほとんど初見でコード譜を見て演奏しようとするベース弾きの悪い癖である。
 
# by studio_do | 2006-05-06 00:03 | jazz | Comments(0)

ジャズのおけいこ その10

前回は拍の感じ方の話。

で、ジャズの一番大切なところを話すのを忘れていた。
コンボジャズは、シートミュージックではなく、対話なのよ。

漫才の稽古が一人では出来ないのと同様にジャズの稽古は
一人ではできない。
ハノンのような指の体操は出来ても、ジャズのおけいこは誰かと
一緒じゃないと無理。

対話なので、話す様に弾くということを極めると、キースジャレットみたいに、
音痴でもピアノと一緒にスキャットしてしまうという境地にたどり着く。

対話するということは、相手の話を聞くということ。
曲のテーマとは、話題であって脚本ではない。
# by studio_do | 2006-04-26 01:36 | jazz | Comments(0)

ジャズのおけいこ その9

 その9にもなって書くことではないと思うが、それでも書いておこう。

 スィング系jazzの基本リズムはシャッフルである。
 3連符である。

 が、そうゆう譜面的なことのまだ上位概念として、jazzのリズムは
音符の長さの感じ方が大事なのだ。
 少し前の拍を喰い気味に発音し、ぎりぎりまで音を伸ばすということだ。

 走るんではなく、拍を喰うということが必要で、それにはやはり、
メトロノームで悟りを開くのが不可欠なのだね。

 2拍4拍で手拍子すればjazzになるってもんでもないのよ。
# by studio_do | 2006-04-20 18:39 | jazz | Comments(3)

ジャズのおけい その8

門外漢ではあるが、ボーカルの手法について。

ボーカルの声の出し方には二通りの考え方があって、

1)腹式呼吸でしっかりとした声を出す。
  横隔膜を意識して肺ではなくお腹に息を吸う。

2)普段友達と話すように歌う。
  歌いだしの前に息を吸ったりしない。

 全く違う二つの手法がある。
 町のボーカル教室でどっちを教えているのかは知らないが、どちらも正解だ。
 ジャズというのは、英語圏の音楽であって、楽器のフレーズも英語のリズム
に由来する。
 しゃべるように、というのは意識として必要だろう。
 
 大ホールでノーマイクの曲芸をやる(岩崎宏美とか和田アキ子がよくやる)ときは
腹式呼吸が必要だが、素人がPA付きで小さいホールでというなら、2)の方法でも
よかろうとおもう。
 
 友達に「おはよう!」と言うときに、
すぅ~、「おはよう!」とは言わないでしょ。 
 息を吸わないで、声を出すよね。というのが根本思想だ。
# by studio_do | 2006-04-06 12:45 | jazz | Comments(0)

ジャズのおけいこ その7

 4ビートは観客の誰でもが理解でき、共有できるリズムであると前にも書いた。
 少人数コンボの場合には、それを利用して観客にも仮想的なリズムセクションを担当してもらうのだ。

 それには、フレーズのアタマや、切れ目のところで、観客の思っているリズムとあわせる必要がある。 
 それを積み重ねて、観客のリズムと一体化していくのである。
 そこで、前回までにやったメトロノームの練習が必要となるのである。
 
 最初のうちは、2拍ごとにビートを埋め込んで観客とシンクロすることが必要であるが、
徐々にビートを大きくしていく。
 観客の感じているビートを大きなところで裏切らないようにしていると、徐々に細かな裏切りができるようになる。
 それには、他人のビートを聞くことなく4小節程度は狂わないリズムを体得することが必要なのだ。
 
 高速道路でラジオを聴いていて、一緒に歌う。
 トンネルに入って音が途切れても構わず歌い、
トンネル出たときに、ぴったりあっているように。
# by studio_do | 2006-04-04 00:41 | jazz | Comments(0)