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JAZZのおけいこ その2

 ジャズコンボの方法論を少し書いておこう。

 ボーカルの方法論や、ピアノの方法論が別個にあるのではなく、
バンドの中で果たすべき役割は何かということだ。

 メロディ リズム ハーモニー は、椅子取りゲームの椅子のように
すべてのメンバーがつねづね空いているか誰かが座っているかを
見ておかねばならない。

 ジャズコンボにおいて、三要素は明確に分かれているわけではなく、たとえばドラムソロなどではドラムが一人でリズム、メロディ、ハーモニーまでも奏でることが必要だ。
 やり方しだいでは、ボーカルがアカペラで歌っていても、ちゃんと4ビートを表現することだって出来る。
 
 バンドの一員としてアレンジされた譜面を渡されるビッグバンドやオケラと違って、コンボでは一人一人がアレンジャーであり、プレーヤーであり、芸人としての心構えが必要だ。

 たった一人でステージに立たされて3分間ソロだと考えてみよう。
 ボーカルなら歌を、タイコ叩きならドラムソロをやるしかない。

 そこでは、バンドの中のパートではない、完成された音楽としての歌だったりドラムを演奏する必要がある。
 出来る出来ないには関係なく、そうやってイメージしてみることは大切だ。

 そんなに極端な例でなくても、ドラムの皮が破けたり、弦楽器の弦が切れたりするのはしょっちゅうだ。
 そんなときにとっさに欠けた楽器の分も音が出せるかというのは常に考えておくべきなのだ。

 
# by studio_do | 2006-03-18 17:28 | jazz | Comments(0)

ウェスタンスィング考その5

カントリーにあって、ウェスタンに無いもの。
それはネイティブアメリカン(俗に言うインディアン)の影響だろう。

別に音楽的影響というより、白人側から見たインディアンのイメージの
曲が多数あるという感じか。

ピーターローワンの Trace Of Tear見たいな曲は、ウェスタンスィングでは
聞かないよね。
# by studio_do | 2006-03-16 00:54 | WesternSwing | Comments(0)

jazzのおけいこ

 ちょっとウェスタンスィングから離れて、ジャズのお話。

 ジャズコンボというと、ドラム、ピアノ、ギター、ベースなどが必要だと思われがちであるが、
ドラムレスの音楽というのは世の中に一杯あるのだ。
 実際に僕がやっていたバンドで、現ミュゼットの川瀬氏とあとバイオリンだけのトリオのバンド
があった。

 バイオリンソロが終わるとギターソロなわけで、そのときにはバックがベースだけとなるのだ。
 それでもボサノバやら、スィングやら、スローバラードなど弾きわけなければならない。
 そればどんな楽器でもおんなじで、たとえ、その場に集まった楽器がバイオリンとラッパとか、
ボーカルとトランペットだけなど変則的な楽器構成でも、やろうと思えば4ビートでもボサノバでも
やれなくてはならない。
 ただ、変則的な楽器構成だとやることが増えて「しんどい」のである。

 だから、「4ビートジャズをやるのに、ドラムがなけりゃつらい。」
というのは、
 出来ないんぢゃなくて、
 やろうと思えばやれるけど、楽したいからドラムがいてくれたほうがいいなぁ、
であるべきなのである。

 楽器構成によって、弾くべき音は変わるのである。
 だから私は、楽器の練習は一切やらないのよ。
 誰かが書いた楽譜を演奏するなんて真っ平ごめんである。
# by studio_do | 2006-03-15 01:26 | jazz | Comments(0)

ウェスタンスィング考 その4

これまでいろいろ、アパラチア方面からの話を書いてきたが、
現実にウェスタンスィングでのレパートリーというと、ウェスタンスィングのもう一つの要素である
黒人ブルースやジャズ由来のもののほうが多い。
それらは、バンドにドラムとラッパ隊が居る理由でもあるのだが、それらは大抵ミディアムの4ビートであるから、リズムとしては比較的理解しやすい。
もともとのスタイルにドラムが入っているから、バンドとしての音がまとまりやすいのだ。

ブルースを叩けないドラム屋は居ないだろうし、スィングの4ビートが刻めないギター弾きもいないだろうしね。
カウントベイシーのサブセットとしてのウェスタンスィングは、ビッグバンドと構成がそう違わないこともあってバンドとしての意識が合わせやすい。

僕がウェスタンスィングについて意識しているのは、
「ジャズがやれる力量のプレーヤーでウェスタンをやる」
というもので、方法論はスィングジャズであっても、ベースはフィドル音楽であるべきだ。

本場、テキサスではミュージシャンであるならテキサスフィドルについてある程度の知識はあるはずであるが、日本においてはそれが一番難しい部分だ。
テキサスフィドルに造詣が深いドラム屋・ラッパ隊がいるはずがないのだ。

というわけで、ウェスタンスィングのことを考えるとなると、しつこいくらいにアメリカのフィドルミュージックのルーツを探る必要があるのだ。
# by studio_do | 2006-03-12 01:06 | WesternSwing | Comments(0)

ウェスタンスィング考 その3

テキサスとアパラチア。

アパラチアでのダンスというと、ジグ、リール、ホーンパイプ、ホーダウンという種類があるということは有名であるが、テキサスのダンスというとどんなものだろう。

ただ言えるのはテキサス(西部)のネイティブな人というのは居ないのであり、すべて東海岸からアパラチア山脈を越えていった人々であるので源流はアパラチアであるということだ。
 
 だから一応ホーンパイプ、ホーダウンくらいはイメージしておくのはよいだろうね。
 ホーンパイプで一番イメージしやすいのは、ディズニーランドのエレクトリカルパレードのテーマでしょう。 バロックホーダウンというタイトルで、ホーダウンをチェンバロでやりましたっていう音楽です。 

 ホーンパイプで有名なのは、セーラーズホーンパイプ。 ポパイのテーマソングですね。
 ただ、あれはホーンパイプとしては早すぎる。

続きはまた食後にでも。
# by studio_do | 2006-03-11 17:54 | WesternSwing | Comments(0)