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ウェスタンスィング考その5

カントリーにあって、ウェスタンに無いもの。
それはネイティブアメリカン(俗に言うインディアン)の影響だろう。

別に音楽的影響というより、白人側から見たインディアンのイメージの
曲が多数あるという感じか。

ピーターローワンの Trace Of Tear見たいな曲は、ウェスタンスィングでは
聞かないよね。
# by studio_do | 2006-03-16 00:54 | WesternSwing | Comments(0)

jazzのおけいこ

 ちょっとウェスタンスィングから離れて、ジャズのお話。

 ジャズコンボというと、ドラム、ピアノ、ギター、ベースなどが必要だと思われがちであるが、
ドラムレスの音楽というのは世の中に一杯あるのだ。
 実際に僕がやっていたバンドで、現ミュゼットの川瀬氏とあとバイオリンだけのトリオのバンド
があった。

 バイオリンソロが終わるとギターソロなわけで、そのときにはバックがベースだけとなるのだ。
 それでもボサノバやら、スィングやら、スローバラードなど弾きわけなければならない。
 そればどんな楽器でもおんなじで、たとえ、その場に集まった楽器がバイオリンとラッパとか、
ボーカルとトランペットだけなど変則的な楽器構成でも、やろうと思えば4ビートでもボサノバでも
やれなくてはならない。
 ただ、変則的な楽器構成だとやることが増えて「しんどい」のである。

 だから、「4ビートジャズをやるのに、ドラムがなけりゃつらい。」
というのは、
 出来ないんぢゃなくて、
 やろうと思えばやれるけど、楽したいからドラムがいてくれたほうがいいなぁ、
であるべきなのである。

 楽器構成によって、弾くべき音は変わるのである。
 だから私は、楽器の練習は一切やらないのよ。
 誰かが書いた楽譜を演奏するなんて真っ平ごめんである。
# by studio_do | 2006-03-15 01:26 | jazz | Comments(0)

ウェスタンスィング考 その4

これまでいろいろ、アパラチア方面からの話を書いてきたが、
現実にウェスタンスィングでのレパートリーというと、ウェスタンスィングのもう一つの要素である
黒人ブルースやジャズ由来のもののほうが多い。
それらは、バンドにドラムとラッパ隊が居る理由でもあるのだが、それらは大抵ミディアムの4ビートであるから、リズムとしては比較的理解しやすい。
もともとのスタイルにドラムが入っているから、バンドとしての音がまとまりやすいのだ。

ブルースを叩けないドラム屋は居ないだろうし、スィングの4ビートが刻めないギター弾きもいないだろうしね。
カウントベイシーのサブセットとしてのウェスタンスィングは、ビッグバンドと構成がそう違わないこともあってバンドとしての意識が合わせやすい。

僕がウェスタンスィングについて意識しているのは、
「ジャズがやれる力量のプレーヤーでウェスタンをやる」
というもので、方法論はスィングジャズであっても、ベースはフィドル音楽であるべきだ。

本場、テキサスではミュージシャンであるならテキサスフィドルについてある程度の知識はあるはずであるが、日本においてはそれが一番難しい部分だ。
テキサスフィドルに造詣が深いドラム屋・ラッパ隊がいるはずがないのだ。

というわけで、ウェスタンスィングのことを考えるとなると、しつこいくらいにアメリカのフィドルミュージックのルーツを探る必要があるのだ。
# by studio_do | 2006-03-12 01:06 | WesternSwing | Comments(0)

ウェスタンスィング考 その3

テキサスとアパラチア。

アパラチアでのダンスというと、ジグ、リール、ホーンパイプ、ホーダウンという種類があるということは有名であるが、テキサスのダンスというとどんなものだろう。

ただ言えるのはテキサス(西部)のネイティブな人というのは居ないのであり、すべて東海岸からアパラチア山脈を越えていった人々であるので源流はアパラチアであるということだ。
 
 だから一応ホーンパイプ、ホーダウンくらいはイメージしておくのはよいだろうね。
 ホーンパイプで一番イメージしやすいのは、ディズニーランドのエレクトリカルパレードのテーマでしょう。 バロックホーダウンというタイトルで、ホーダウンをチェンバロでやりましたっていう音楽です。 

 ホーンパイプで有名なのは、セーラーズホーンパイプ。 ポパイのテーマソングですね。
 ただ、あれはホーンパイプとしては早すぎる。

続きはまた食後にでも。
# by studio_do | 2006-03-11 17:54 | WesternSwing | Comments(0)

ウェスタンスィング考 その2

昼休みであるので、大急ぎで。

テキサスフィドルは東海岸からアパラチア山脈を越えて、西部開拓した人々によって繁栄を見たのだが、それと双璧をなす流れがアパラチア山脈での音楽である。
西部開拓を妨げる地形的要因としてアパラチア山脈があり、それを超えられずに住み着いてしまった人々の音楽がオールドタイムからブルーグラスへ、はたまた商業的カントリー音楽へと進化していた。
ブルーグラスでもテキサスフィドルの曲を取り上げるように、ウェスタンスィングでもアパラチアンミュージックを取り上げることもまれにはある。

ブルーグラス畑ではない人たちから見れば、この二つの区別はむずかしいだろう。
問題は、フィドルミュージックというのは原則的にダンス音楽であるので、テキサスとアパラチア、それぞれにどんな踊りがついているのかということだ。
# by studio_do | 2006-03-06 12:44 | WesternSwing | Comments(0)