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【アコギ学習 (4) 音楽を始めるのと、楽器を始めるのは別】

 
 楽器がうまくなる、というのは目的ではなく、手段です。
 うまくなった楽器演奏で、果たしたい目的を考えるましょう。
 考えないと思いつかないのであれば、楽器を始めるのはやめましょう。

 好きなあの歌手の唄が歌えればイイ、とか、
 ギターが弾ければイイというのは、手段と目的を混同しています。
 
 手段ではなく、目的としてどんな音楽を表現するのかを考えましょう。


# by studio_do | 2023-05-14 17:23 | 音楽 | Comments(0)

【アコギ学習 (3) 唄を聴かない練習】

 
 誰々の唄が好きだから、その人の唄を歌って弾き語りしたい。」
というのは音楽の入口としてはありだと思いますが、弾き語りをしたいのであれば、一旦その人の唄は忘れましょう。
 
「あのひとの歌詞が切なくて好き」というのは危険なサイン。
 音源を聴いていても、歌詞しか聞こえていない状態です。
 そんな人が弾き語りしようとすると、リズムなんかどうでもいい、コードもコード譜のとおり弾いていればいい、となるのでそれは音楽ではありません。
 
 まずは、音源の伴奏だけを聴く訓練をしましょう。
 伴奏者にとって、歌詞なんかどうでもいいです。
 
 弾き語りをするなら、まず伴奏が出来てからです。
 唄の情感、感情などは伴奏の上に成り立つもの。
 まずは伴奏だけで弾けるようになってから。


# by studio_do | 2023-05-13 08:51 | 音楽 | Comments(0)

【アコギ学習 (2) ギターは習ってもうまくならない】


 うまくなるのに必要なことは、「ダメ出しを自分でできること」です。
 この程度まで弾けたら、今日のところはok!という判断を自分でやります。
 
 そのためには、手本の音が頭の中で鳴っている必要があり、また、自分で弾いた音が聞こえている必要があります。
 
 ギターを手に取る前にやりたい音楽を聴いて、この曲を自分がやったらどんな感じになるかを想像することが必要です。
 ギター教室に行って、ギターを手に取らずにこんなことはやってられません。
「なにもわからないんです。 おしえてください。」
ってギター教室に行っても上達するわけがありません。
 
 ギター教室では、生徒さんが一定期間通って月謝を払ってもらう必要がありますので、悟りを開いて来なくなるのが一番怖いのです。
 だから、うまくなる方法はおしえてくれません。

 手本の曲を聞いて、自分が弾いている音が聞こえてくるまで、ギターを手にとってはいけません。

 習いに行くのなら、「練習相手をカネで雇う」と思うことです。
 クライアントはあなたですからへりくだる必要はありません。


# by studio_do | 2023-05-10 22:07 | 音楽 | Comments(0)

【アコギ学習 (1) プロじゃない人はクリップチューナは使わないほうが良い】

 控えめに書きましたが、クリップチューナってギター習得の大きな障害になります。
 チューニングするのに、チューナの針やLEDだけを見て、音の高さを聞かなくなります。
 音程を聞き取る脳の高次聴覚野が鍛えられません。
 
 ギターのチューニングでチューナを使うのなら、たとえば3弦Gだけをチューナで合わせて、あとの弦をオクターブと、2フレットのAを使って合わせる。
 3弦も狂うので、またチューナで3弦だけ合わせて追い込んでいく。
 
 大抵のギターはナット溝が浅すぎるので、3フレットあたりまでは押さえたほうが高めに鳴ってしまう。
 6弦などは、開放Eで合わせると、3フレットGが高すぎる。
 どっちを優先するのかは、悩むこと。

 ステージ上のアンサンブルで、他の楽器と合わせる場合はささっとチューナで合わせるのが正解だけど、それはチューナなしでチューニングできるようになった人の特権です。

 チューナで合わせると、ぴったり正解の音程に合うんじゃなくて、どのコードも均等に狂った音程になるだけです。
 自分で合わせるときには、コードに優先順位をつけて、このコードは合わなくても我慢するけど、このコードはぴしっと合わせたい、というのが出来ます。
 
 チューナでしかチューニングしてないと、コードがキレイに鳴る感触は味わえないままです。


# by studio_do | 2023-05-10 21:46 | 音楽 | Comments(0)

楽器の始め方

例えば、アコギやウクレレなら、
「こんな簡単なコードであの曲が弾けちゃいますよ。」
という誘い文句で講座が始まる。

カリキュラムは、
 持ち方、ピックの持ち方、チューニング
 ストローク
 コード
 練習曲
といったような手順である。
 
どーもこの手順が元凶ではないか。
問題は、「音楽を聴く」ことが組み込まれていないこと。
コードを聞き分けることも、リズムを聞き分けることも教えないままに練習曲を教えるとどうなるか。
音楽を聴くことをしなくなるのだ。
たどたどしい自分の演奏と先生のお手本だけが音楽になり、原曲を聴く能力が失われていく。
 
上達するのは、その時点でコードが聞き分けられ、リズムがわかる人だけだ。

ここ何年かで、初心者の人と話をしていて気がついたことがある。
何でも8ビートで弾くリズム音痴の人が多い。
コードは間違えないけど、使うべきベース音を間違えている人も多い。

これは、「声は聞こえるけど、音楽が聞こえない」耳になっているからとしか思えない。

ネットを探せば、大抵の曲は、歌詞とコードが見つかる。
コードチェンジの練習はできるけど、たとえばB7の6弦を開放のままで弾いてて平気だったりする。

弾けるようになった人たちは、楽器の音を聞き分けてコードを特定し、ベースの音を聞き分け、リズムパターンを特定することができる。
だから、初心者用カリキュラムを作るときにも、それらの聞き分けは出来ることが前提で作ってしまう。

楽器を弾くより先に、楽器を聞き分ける耳を作っておかないと、
「今やっている簡単なコードストロークで弾くのは初心者用の省略版で、弾いていいのは今のうちだけ。」
ということがわからない。
講師側は、「最初は楽しく、難しいことは後回し。」と思って簡略化した初心者用アレンジで教えるが、習う方は「あ、こんなに簡単に出来てしまうんだ。」
と思ってしまう。

うまくなりたいのであれば、楽器を聞き分けて、コードを聞き分けて、ベースを聞き分ける耳が絶対に必要だ。
時間がかかってもいいから、音楽を聴くトレーニングが必要なのだ。

うまくなりたいのであれば。


# by studio_do | 2023-05-09 23:12 | 音楽 | Comments(0)